オードリー

オードリー若林が語るナンチャンのお笑い論

オードリー若林が語るナンチャンのお笑い論

オードリーのラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』で、オードリーの若林さんが、ウッチャンナンチャンのナンチャンこと南原さんと二人きりでラグビーのワールドカップのニュージランド戦を観戦したときのことについて語っていました。

若林さんと南原さんは、試合開始までの空き時間中に、深大寺のお蕎麦屋さんやぜんざいの美味しい甘味処に行って色々と話したそうです(南原さんは少食なので甘味処では珈琲)。

ちなみに、深大寺そばはもともと有名で店舗も多いので、どこの店なのかはわかりませんが、ツイッター上でも「今度行きたい」という声も多く挙がっていました。

さて、この二人の会話のなかでも特に興味深かったのが、南原さんのお笑いに対する熱い想いでした。

若林さんが、四十歳になって現場に若いひともいれば大先輩とも絡むことが増えて、今までの立ち位置とは違うなかで、どういう風に振舞ったらいいか、と悩みを相談。

すると、南原さんも、今の若林さんとちょうど同じくらいの年齢の頃、ボケとツッコミの二元論ではないお笑い、ってどんなものなんだろう、と新しいことを模索していた時期だったと言います。

そして、そのとき辿り着いたのが、「フリ」の重要性。ずっと「オチ」で新しいことを、と考えてきたものの、ある番組で能だったか狂言に触れた際に、「フリ」の部分というのが普遍的にあり、この「フリ」の奥深さに気付かされたのが、四十歳くらいだったとのこと。

これは、若林さんが以前、ザキヤマさんとゴルフの打ちっ放しに初めて行ったとき、ザキヤマさんが、ボールに当たる瞬間がボケだとしたら、クラブを上げて下げてくるまでがフリで、このフリでどう飛ぶかが決まる、というのが面白いんだよ、と言ったこととも不思議と符合(このザキヤマさんの話というのが、若林さんがゴルフを始めようと思った理由にもなったそうです)。

それから、南原さんは、世阿弥が記した能にまつわる秘伝の書である『風姿花伝』を取り上げながら、若い人には「華」があり、そこに張り合おうとはしないこと、といった話もするなど、深いお笑い論、芸能の考え方について語ってくれたそうです。

読んだことがなかった若林さんは、さっそく家に帰って『風姿花伝』を買おうと思ったのですが、もしかしたら、と待っていると、後日、南原さんが、読みやすい現代語訳『風姿花伝』を二種類、わざわざプレゼントしてくれたと言います。

素敵な先輩ですね。