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チュート徳井はADHD? 電気、ガス、水道を止められたなど「ルーズ」なエピソードも

チュート徳井はADHD? 電気、ガス、水道を止められたなど「ルーズ」なエピソードも

お笑いコンビチュートリアルの徳井義実さんが、税金の申告漏れを行なっていた問題で、まず基本的に納税は国民の義務ですし、法人を作るなど節税の意識はありながら三年間も払っていなかった、というのは、当然批判されるべき事だと思います。

この件については、徳井さんも税金の罰以外に、ファンや視聴者、事務所、芸人の先輩など、多くの人々から批判やお叱りの言葉を受けたのではないでしょうか。

一方で、この税金の未払いが、税金を払わないよう意図的に目論んだ「悪意」を持ったものかどうか、というのも一つの争点となっています。

チュートリアルの徳井さん本人は、「ルーズさ」が原因だと謝罪し、国税庁も「悪意」とまでは判断しなかったようです。

もし徳井さんにほんとうに国家を騙してやろうという悪意があったら、あれだけテレビに出演し、かつ税務署からも目をつけられておきながら、収入を三年間無申告でも平気で済む、とは当然思わないでしょう。

バレるに決まっているのですから。

経費の見解の相違については、結構一般的にありうる問題だと思います。この費用が仕事に関連するかどうかは、特に日常の全てが仕事のネタ探しとも言える芸人さんや小説家さんは、幅広く解釈して、あとで指摘を受けることもあるのではないでしょうか。

実際、弁護士の橋下徹さんも、過去に申告漏れを指摘されています。

橋下氏は、徳井の件についてコメントする前に、「まず話さなきゃならないのは、僕自身も2006年に修正申告しているんですよ。1千万円を修正申告しまして」と自身も申告漏れを指摘され、修正申告に応じた過去を自ら告白。「税務署と経費についての見解の違い」と調査費などが経費処理と認められなかったことを説明した。

出典 : 徳井はなぜ「脱税」にならなかったか? 自身も修正申告の橋下徹氏が解説

いずれにせよ、今回の問題の一番の原因は、徳井さん自身が言うように、「ルーズさ」、病的なほどの「ルーズさ」だったように思います。

実際、ネット上では、徳井さんはADHDだったのではないか、という声や、過去のルーズさに関するエピソードも挙がっています。

以下は、その徳井さんのルーズさにまつわるエピソードの一覧です。

  • 仮面浪人してまで入った大学をまったく履修しないまま、4年で2単位だけとって退学。
  • 相方の福田さんに、コンビにならないかと誘われるも、答えるのが億劫になってそのまま3年放置。
  • 公共料金を支払うのが面倒で、電気ガス水道の全てを止められた。
  • TSUTAYAのレンタルを返すのが面倒で、高額な延滞料金を払った。
  • 郵便ポストを長期間見ずにパンパンになり様々な支払いが滞る。
  • 小銭をうまく使えずに自宅に小銭の山が出来る。

参照 : twitter.com「Roy.twi」

この電気ガス水道が止められた(水道まで止められるのはよほどのこと)というエピソードは、実際、若い頃(と言ってももう売れていた頃)にやはり「ルーズ」という言葉で語っています(客もドン引き)。

もちろん、悪いことだと思います。「普通」の感覚からしたら、誰もが「普通」にやっていることなのだから、という批判もその通りだと思います。

ただ、社会の仕組みというのは「普通」のひとが面倒臭いながらもなんとかやれる、といったレベルの複雑さでできていることも多く、社会不適合者、不器用なひとにとっては、わーっとパニックになってしまうこともあると思います。

芸人など表現者が、一般とズレた感覚を持っていたり、ADHDなど「普通」ではない傾向を持っていたとしても、それは全然不思議なことでは(もちろん立派に社会に適合しながら、外れるときは思いっきり外れる、ということができるひともいると思います)ないでしょう。

いい大人のくせに、と言われるかもしれませんが、どうしても苦手なことは苦手(誰にだって苦手な思考法というのはあるのではないでしょうか、「なんでこんなことがわからないの?」「なんでひとの感情がわからないの?」とお互いに思うこともあるのではないでしょうか)で、それは言わばアレルギーのようなものかもしれません。

だから、テレビのコメンテーターなどがこぞって「いい大人のくせに」「そんなこともできないのか」という態度で発言しているのを見ていると、(チュートリアルが好きだということを抜きにしても)胸が苦しくなります。

ADHDという言葉を出すと、またADHDでもしっかり起業して税金管理をしているひともいる、と言われるかもしれませんが、その「できているひともいる」というのは、結局息苦しい社会をつくるだけのような気がします。

かばうわけではありませんが、という言葉は使いません。鬱のとき彼の笑いに救われた身としてはかばいたいと思いますが、この税金の未払いについては問題なのはもちろんであり、自分のそういう傾向をあらかじめ理解し、できないことはできない、知らないことは知らない、と把握し、できるひとに任せるようにする、ということが必要だったと思います。

一方で、彼のそういう特質などは、周りや事務所(特に事務所)も、もう少し注意を払って、税金の教育をしたり、しっかり税理士さんの斡旋を行ったり雇わせるなど、(ちょっと、ないしはだいぶ「普通」からは外れた人たちも多く雇う芸人の事務所である以上)広い意味でマネジメントをしたほうがよかったのではないかと思います。

また税金の教育や起業の教育というのも大事な気がします。本気で国家を騙して税金を払わない、というひとはそれほど多くはないと思うし、もっと誰でも気軽に起業したり失敗したりできるような環境設備や教育をしたほうがいいと思います。

すでに重加算税も払っていますし、今回のことで深く深く反省もしたでしょうから、僕は一人のファンとして徳井さんの復帰を待っています。

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