オードリーのラジオで語る、女子アナ高橋真麻が面白い理由
高橋真麻さんは、元フジテレビのアナウンサーで今はフリーのアナウンサー(グレープカンパニー所属)、高橋秀樹さんの娘さんとしても有名です。
フリーのアナウンサーになってからは、ワイドショーなどに呼ばれ、ニュースに対するコメントを発することもありますが、一方で、変顔をするなど女子アナ離れした笑いへのがむしゃらも魅力の一つです。
一体なぜ高橋真麻さんはこれほど「面白い」ということに貪欲なのでしょうか。
オードリーのラジオに高橋真麻さんがゲスト出演した際、そのプロフェッショナルな姿勢について語っていました。
そもそも、オードリーの若林さんと高橋真麻さんは、二人でテレビ東京のバラエティ番組『ソレダメ!~あなたの常識は非常識!?~』のMCを務めています。番組は2014年末に開始され、若林さんも「真麻」と呼び捨てで呼んでいるので、てっきり二人はだいぶ仲良しなのかと思いきや、高橋真麻さん曰く「今でも距離が縮まっているとは思ってない」とのこと。
これは若林さんの性格の問題もありますが、高橋真麻さんの仕事に対する姿勢も影響しているようです。
真麻さんは、MCでサポートをする女子アナというのはあくまで司会の女房役として、司会の芸人さんと呼吸を合わせながら出たり引いたりを考えるものだと語り、しかし同時に、司会の芸人さんと女子アナが仲良くしているのも緊張感がなくなるので一線を引くべき、と指摘。「私自身テレビを見ていて、メインと女子アナが仲良くイチャイチャしているのは気持ちが悪い」とばっさり。
アナウンサーというのはあくまで「会社員」であって、タレントのテリトリーに踏み込むべきではない、という風に考えているようです。
ただ、フリーになってからは「タレント」としてひな壇に呼ばれることもあるので、そのときは与えられた役割を全うし、司会の横にアシスタントとして立つ場合は補助役に徹するという風にあくまでプロフェッショナルな姿勢の真麻さん。
後輩の女子アナにアドバイスするときも、「面白いことをしようとしない」と助言するそうです。
面白く素材を料理するのは芸人さんで、自分たちはなるべく素のままでいること。その素のままでいることが、結果として「面白い」という風に芸人さんがしてくれるので、自己主張をしようとしないこと。
フジテレビ時代に、「歌がうまいゆえに面白い」ということで呼ばれることも多かった高橋真麻さんですが、これも別に面白く歌おうと思っていたのではなく、与えられた役割を全力でこなそうとしただけで、その様子を芸人さんが調理し、「面白いコンテンツ」になったという話。
ときどき就活中のアナウンサー志望の学生に、「バラエティ希望」という学生もいるそうで、こういうことに対しても、だったらタレントになるべきで、まずアナウンサーはニュースなどをしっかり伝えることが本業。その上で、そのギャップを芸人さんがいじり、面白くなっているだけ、と「アナウンサー」とは何か、ということについてもとても真剣に考えている様子が伝わってきました。
ちなみに、「女子アナ」全般が好きで、頑張ってほしいと思っているアナウンサーは同じフジテレビの宮司アナだそうです。