若林さん「大体のしくじりの原因が、“忙しさ”にある」
オードリーの若林さんが、2019年5月11日『オードリーのオールナイトニッポン』のトークで、長年『しくじり先生』に出演してきた経験から、しくじった人々がしくじる原因について、“忙しさ”を挙げていました。
若林 : 俺ね、しくじり先生やって思うんだけど、言えないよ、これは。色んな芸能事務所があるから。しくじり先生やってて思うのは、だいたいのしくじりが、ハードスケジュールが生んでる気がするんだよね。出てきて、めちゃくちゃ忙しい時期にこうなっちゃうのが、絶対ハードスケジュールなの。
春日 : そうかも。
若林 : ハードスケジュールって、忙しいって心を亡くすって書くけど、だいたいそうなのよ。
春日 : 確かにそうかもね。
若林 : それで行動がおかしくなっていくのよ、すっげえ食ったり、すっげえ買ったり、ひとに当たりが強くなったり。で、しくじりが起きるの。
だからここをなんか、込みで、芸能事務所とスケジュールをなんとかして。そうすれば、非合理じゃないと思うのね、しくじりするよりは。だからやっぱりストレス解消の方法を、一個つかまえとくのはすごい重要だと思ってるの、しくじり先生の授業を受けながら。
出典 : 『オードリーのオールナイトニッポン』
芸能事務所のブラック企業問題。地味にきわどい発言ですが、若林さんの優しさが滲み出る問題提起です。
しくじりは、しくじる側だけに原因があるのではなく、その管理をしている側にもあり、芸能人を、ハードワーク、過労で追い込み、徐々に心身のバランスを崩しながら、やがて大きな「しくじり」を行なってしまう。そうなるよりも、無理をさせずに、結果として末長く活躍できたほうが合理的ではないか、ということでしょう。
確かに、疲弊していくと、だんだん心が疲れ、麻痺し、依存的になっていく傾向にあります。たくさん食べたり、たくさん買ったり、怒りっぽくなったり、という兆候が出てくる。そして、その先に、大きなしくじりが待っている。
だから、そういうことを想定しながらスケジュールも考えたほうがいいのではないか、というのが若林さんの提案です。
また、自分も含め演者の側も、しくじらないための予防策として、何か一つでもいいから「ストレス解消法」をつかんでおくことが大事だと若林さんは言います。
ちなみに、若林さんのストレス解消法は「花火」。大量の花火を買って、海でひたすらやる。もう一つは、「一人カラオケ」。色々と試した結果、合っているストレス解消は、この二つだったそうです(おまけで、馬に体を預けることと、ここでは触れられていませんが、よくバスケも一人で行なっているようです)。
それにしても、若林さんは、『しくじり先生』では一度しくじった人を、『激レアさんを連れてきた』では変わった人にスポットライトを当てる番組に出演しているという点では、馴染めない人への共感性がとても高いのでしょう。
もともとこの発言も、春日さんがちゃんとストレス発散できているか心配になったことに端を発したものでした。