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オードリー若林のM-1評「ぺこぱの漫才で泣いた」

オードリー若林のM-1評「ぺこぱの漫才で泣いた」

オードリーの若林さんと春日さんがラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』で今年のM-1の感想について振り返っていました。

春日さんが一番よかったと思ったのは「ぺこぱ」。もし春日さんが審査員ならぺこぱに最高得点の98点をつけると絶賛。

同じキャラ芸人としてのシンパシーも感じたようです。

一方、若林さんもぺこぱについて絶賛していましたが、ただ笑っただけでなく感動でファイナルのぺこぱのネタ中に泣いたと、少し真剣な口調で感想を語っていました。

若林さんがぺこぱのネタで泣いた理由というのがとても深いものでした。


若林さん曰く、本来「ツッコミは多様性と相性が悪い」と言います。なぜかと言うと、ツッコミは、ある一本の常識があり、その常識から外れた部分を修正や否定、指摘することで成立するものだからです。

いや、おかしいだろ! と基準から外れた部分を指摘することで笑いが生じるので、必然的に「色々な形がある」ということと食べ合わせが悪くなります。

しかし、時代は多様性を尊重し、色々な世界がある、という風に変わりつつあります。

また若林さん自身、真っ当ではない、少数派、という自覚があるなかで、同時に「多様性を尊重する番組」をレギュラーで多く担当し、たとえば、『セブンルール』『激レアさんを連れてきた』『しくじり先生』など、「普通」とは違う人たちや大きな失敗から立ち直る人たちと接する番組で司会を勤めています。

こうした番組内で語られる、常識から外れたエピソードに対し、「いや、おかしいだろ」というツッコミがどうなんだろうか、ということに若林さんはずっと悩み、結局、無理やり突っ込まなくてもいいんだ、という風になったそうです。

しかし、ぺこぱは、もう一歩その先、いったんツッコミをすると見せかけて受け入れる、という形によって、多様性を認めつつも爆笑を生み出す、という笑いの形を見せ、そんなことがほんとに可能なんだという驚きと、ぺこぱは一体どれだけ優しいんだろうと思ったら、ぼろぼろと涙が止まらなくなったと言います。

若林さんは以前、コメンテーターとして番組出演の依頼があっても全部断ってきたと言い、理由として、たとえば突然暴れ出すひとがいるとしてその人たちについて自信を持って「おかしい」と言い切れない自分がいるから、とコメントしています。

自分は常識に馴染めない、でもツッコミとして常識に照らし合わせて訂正する、という役割がある。その葛藤のなかでどういう笑いの形があるのだろう、と模索しているときに現れたのが「ぺこぱ」だったのでしょう。

ネットで炎上して誰かが誰かを主観だけで叩くときに、叩きかけて、「いや待てよ」というのを一つのフレーズのなかで表現し、しかも説教くさくなく爆笑させる、というのが、笑い飯や南海キャンディーズの山ちゃんのツッコミを観たときに匹敵するくらいの衝撃だったようです。

ぺこぱが出てきたという時代の転換を目の当たりにし、あらためて「オードリーはこじんまりしていこう」と若林さんは決意表明。「俺は、春日と二人でもっともっとこじんまりしていこう。自分たちにできることだけ、ちっちゃくちっちゃくまとまっていくんだ。覚悟を決めて」

ちなみに、若林さんの話をじっと聞いていた春日さんは、「ちょっと難しい話だな…..って」とスイッチをオフにしていたようです。

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