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千鳥大悟の卒業文集と、伊集院光の名言

千鳥大悟の卒業文集と、伊集院光の名言

大悟の卒業文集(アメトーク)

例年、年末年始はひたすらお笑い番組を見る日々。その色々なバラエティ番組のなかで、印象に残った場面や名言を、ざっくりとメモがてら残しておこうと思います。

一つは、年末のアメトーク大賞で、千鳥の大悟さんの中学生時代の卒業文集が公表されていたシーンです。

その卒業文集は、「普通のサラリーマンにはなりたくない、ふうてんのとらさんになりたい」という内容だったのですが、中身を見ると、実際に夢を叶えているようなものと言えるかもしれません。

出典 : アメトーク(テレビ朝日)

と言うのも、「オレ様の夢」というタイトルで書かれている夢は、「ふうてんのとらさん(『男はつらいよ』のフーテンの寅さん)」になること。

気楽に生き、それなりに食っていくことは、決して惨めなことではない。自由な暮らしが、僕にとってのとらさんであり、夢である、と大悟さんは書いています。

大悟さんの文集は、中学3年生とは思えないほどにひらがなが多くて、子供っぽい文章ではあるものの、「らしさ全開」のいい内容でした。

個人的な経験から言っても、小学生の頃と比較すると、やっぱり中学時代には、もうだいぶ大人になったあとの自分の輪郭が出来上がっているように思うので、この卒業文集も、結構今の大悟さんの想いが顕著に現れているのではないでしょうか。

伊集院光さんの名言(あちこちオードリー)

もう一つが、あちこちオードリーの年明け早々の特別番組。

ゲストが伊集院光さんで、伊集院さんとオードリーの二人が、それぞれ気になった2023年のニュースを取り上げ、ラジオのような感覚でノーカットのトークを繰り広げる、というスタイルです。

その番組の伊集院光さんが話していた内容のなかで、ジョイマンに関する話題において芸事にまつわる伊集院さんの名言があったのですが、それが「時計の針」の話です。

伊集院光「止まった時計は一日に二度正しい時間を指すけれど、10分遅れている時計や10分早い時計は、一生正しい時間は指さない」

X(Twitter)上でも、名言だ、という声がたくさん挙がっていました。

これは要するに、自分のスタンスがあり、世の中の流行の波のようなものがあり、この自分のスタンスを崩して、その都度流行を追いかけてしまうと、下手したら一生世の中のタイミングと自分が合わない、永遠にずれたまま、といった意味なのでしょう。

一方で、その自分のスタンスというものを信じて、同じ形を続けていると、一日に二度は必ず正しい時間を指すことになる。

表現や芸術、特にお笑いのような、世間一般の評価、流行といったものにも左右されやすい世界では、なおさら、この言葉が当てはまるのかもしれません。

オードリーの若林さんも、春日さんも、この伊集院光さんの言葉には、すごい名言だと感動のリアクションを見せていました。

年始早々、あちこちオードリーの2024年の名言として、今年の年末にまた取り上げられる言葉になったのではないでしょうか。