空気階段の鈴木もぐら、高円寺にback
お笑いコンビ空気階段の鈴木もぐらが、ツイッターで、高円寺駅の写真を掲載し、「i’m back.」とツイート。
I’m back. pic.twitter.com/Nh55I2cTfR
— 空気階段 鈴木もぐら (@suzuki_mogura) June 23, 2020
鈴木もぐらさんは、一体なぜ高円寺の写真をアップしたのでしょうか。
もぐらさんは、学生時代、大阪芸術大学に通っていたのですが、通っていた大学の学費をギャンブルで払っていたものの、途中でスロットに関する法律の改正があったことから勝てなくなり、学費が払えなくなって中退することになります。
その後、大阪でデリヘルの受付などをしながら生活し、芸人を目指して東京に上京。上京した際、持っていたものは資金10万円と寝袋だけ。
その資金内で借りられる家として、高円寺の貸家を探し、家賃は1万7000円、間取りは4畳半の風呂なし、トイレ共同。
大家さんはとても優しいひとで、もぐらさんが風邪をひいたときも、家の前にご飯をつくって置いてくれるようなひとだったそうです。
しかし、もぐらさんは、家賃を半年分ほど滞納。しかも、ときどきテレビに出たときに、「ギャンブルに使っちゃって」といったエピソードトークをもぐらさんがしているのを見た大家さんが激怒。
もぐらさんは土下座して謝罪し、TBSラジオのネタ番組の優勝で獲得した賞金で家賃滞納分の半額を一挙に返済、残りの半分はこつこつと返していったようです。
この高円寺の最初の部屋は、水道が使い放題というメリットもあった一方で、ネズミも結構出たとか。
水道は使い放題で、高円寺の駅からは徒歩10分ぐらいっていう良い部分もあったんですけど、ネズミがけっこう出たんですよね。ある日、翌朝に食べようと思って夜のうちに買ってきたクリームパンを部屋に置いていて、いざ食べようとパンを持ったら軽くなってまして。恐る恐る裏側を見たら、クリーム部分がくり抜かれてるんですよね。もうキャトルミューティレーションみたいな状態。(鈴木もぐら)
ネズミのせいで、普通ネズミしかかからないような病気にもなったそうです。
もぐらさんと言えば、借金も有名。もぐらさんの借金の原因は、主にギャンブルと風俗で、金額は600万円とも700万円とも言われています。
ギャンブルと風俗ですね。キャンブルは、パチンコ、パチスロ、競馬をやってました。やっぱり人間より馬のほうが信用できるんで。人間同士の争いにはお金を賭けたくないんですよ。
もぐらさんは、ずっと彼女がいなかったのですが、空気階段がパーソナリティを務めるラジオ『空気階段の踊り場』で告白したことがきっかけで人生初の彼女と結婚することになります。
お腹には新しい命も。
まだ結婚前、彼女と同棲するに当たって、そのとき居候させてもらっていた先輩芸人の部屋から、高円寺内の別の部屋に引っ越しを考えるのですが、なかなか審査が通らず、ようやく見つかったのが、家賃56000円でロフト付き3畳半一間風呂付きの部屋でした。
この部屋で、もぐらさんと、妊娠していたお腹の大きな奥さんは一緒に暮らし始めるのですが、里帰り出産で奥さんは北海道の故郷に。
その後、無事長男を出産するのですが、その狭さの部屋では家族で暮らせないという向こうの親の声もあり、里帰り出産したまま別居に。
もぐらさんは、この別居状態を解消し、息子も一緒に家族みんなで暮らせるようになるための部屋(最低でも二部屋以上)を探すために、都営住宅という道を模索します。
ところが、都営住宅も落選。
しばらく一人暮らしを続けるも、家賃が厳しいことからいったん板橋の実家に戻ったもぐらさんは、ようやく、高円寺で家族一緒に住むことのできる部屋を見つけます。
しかも新築のオートロック付き。トイレもウォシュレット。
引っ越し当日、北海道から飛行機でやってきた妻と息子を空港に迎えに行くと、まだ二歳にもなっていない息子が、「パパ!」と言いながらもぐらさんのもとに走ってきます。
会うのは半年ぶりだったにもかかわらず覚えてくれたことに感動したもぐらさん、どうやら奥さんが、毎日朝晩家族写真を見せながら、「これがパパだよ」と教えてくれていたそうです。
そして、その足で新居へ。
しかし、この状況に、幸福に慣れていないもぐらさんは夜寒気で震え、一向に眠れません。
これまで大雨の雑居ビルの階段や、橋の下など、どこでも眠ることができたのに、「幸せ」という環境では眠れない自分に気づいた、ともぐらさん。
それから、布団に入っているとき、奥さんが言った、「またこうして三人で帰ってきたね」という言葉で、もぐらさんの震えが止まったそうです。