金属バットとM-1の敗者復活戦
あっという間に、この季節です。
2022年のM-1グランプリのファイナリストが発表されました。
ファイナリスト発表の瞬間【M-1グランプリ2022】
昨年のM-1決勝で爪痕を残した真空ジェシカやロングコートダディ、また準決勝でシュールなリズムネタによって沸かせた若手の女性コンビで初の決勝進出を果たしたヨネダ2000など、レベルの高い大会が期待されるメンバです(かまいたちの山内さんが、「誰が優勝しても違和感のあるメンバー」と表現していましたが、それも確かに、と思わせる決勝進出メンバーです)
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🏆M-1グランプリ2022🏆
ファイナリストはこの9組
━━━━━━━━━━━━━#真空ジェシカ#ダイヤモンド#ヨネダ2000#男性ブランコ#さや香#ウエストランド#キュウ#カベポスター#ロングコートダディ
👑決勝は12/18(日)
📺午後6時34分~生放送#M1 #M1グランプリ pic.twitter.com/ZUz4f0qbuI— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) November 30, 2022
ところで、準決勝のメンバーのなかには、金属バットも選ばれていました。ぎりぎりのラインをついてくる危ういボケで、コアなファンも多い金属バット。M-1のラストイヤーでもあったので、決勝で観たかったという期待も大きかったでしょう。
しかし、残念ながら金属バットは準決勝で敗退。ラストイヤーということで、友保さんも、このツイートです。
クソが
おおきになM1
いままでおもろかったわサンキューな pic.twitter.com/A3PHr5i02V— 金属バット友保 (@kinzokutomoyasu) November 30, 2022
ちょっと待ってよ、準決勝で負けても、まだ敗者復活戦があるじゃん、金属バットのようなネタは、敗者復活で跳ねる可能性があるよ、という声も少なくないかもしれませんが、残念ながら、金属バットは敗者復活戦に出場できません。
なぜ金属バットが敗者復活に出られないかと言うと、もともと準決勝進出自体が、「ワイルドカード枠」によるものだったからです。
ワイルドカード枠とは、M-1が再開した2015年から始まったルールで、準々決勝で負けたなかから一組だけ準決勝に上がることができる、いわば「準々決勝の敗者復活」です。
ワイルドカードの歴代の結果は、以下の通りです。
年度 | ワイルドカード枠 | 結果 |
2022年 | 金属バット | – |
2021年 | 滝音 | 準決勝敗退 |
2020年 | ラランド | 準決勝敗退 |
2019年 | 金属バット | 準決勝敗退 |
2018年 | 魔人無骨 (現・令和ロマン) |
準決勝敗退 |
2017年 | アキナ | 準決勝敗退 |
2016年 | 馬鹿よ貴方は | 準決勝敗退 |
2015年 | ニッポンの社長 | 準決勝敗退 |
今年と、過去にもう一度、金属バットはワイルドカード枠で準決勝に進んでいますが、これまでワイルドカード枠から決勝に進んだコンビはいません。
ワイルドカードのルール
⑴選考基準は、ギャオで配信されたネタ動画の視聴人数で一位だったコンビ(途中で離脱したり、一日に何度も見ても数は増えません)。
⑵対象者は、準々決勝の敗退者。
⑶ワイルドカード枠で勝ち上がっても、準決勝で敗退した際には、準決勝の敗者復活戦には出場不可。
このワイルドカード枠の条件の一つに、準決勝で敗退したあとは敗者復活戦には出られない、というルールが決まっているので、金属バットは敗者復活戦には出られません。
これは、一度復活の機会が与えられているので、二度与えられるというのはどうか、という理由からの規定なのでしょう。
だからこそ、ラストイヤーで、敗者復活にも出られない、正真正銘金属バットのM-1グランプリが終わった、ということから、先ほどの友保さんの「おおきに」という言葉になるのでしょう。
この後、金属バットは、12月2日に梅田芸術劇場で行われる「M-1グランプリ2022決勝直前スペシャルライブ」に出演が決まっています。
今後の不安はこれだけ pic.twitter.com/9rCK1lzEAu
— 金属バット小林 (@kinzokubatKB) November 30, 2022
以上、金属バットがM-1グランプリの敗者復活戦に出られない理由でした。
ちなみに、金属バットのM-12022の準々決勝の漫才は、子供の頃の先生と不倫している、という話で、「ババアやんけ!」と激しいツッコミを入れるネタです。
11/15 [大阪] 金属バット【準々決勝ネタ】
コンプライアンス的に、決勝の地上波全国放送は難しいというのもあるのかもしれません。