テレビ全般

実は努力家で賢い、若槻千夏の「タレント名鑑」

実は努力家で賢い、若槻千夏の「タレント名鑑」

 

この投稿をInstagramで見る

 

若槻千夏さん(@wakatsukichinatsu)がシェアした投稿


タレントの若槻千夏さんは、1984年生まれで埼玉県出身。2001年に渋谷でスカウトされ、水着グラビアでデビュー。2003年頃からバラエティ番組に進出し、バラエティから映画まで活躍の幅を広げます。

その後、2009年に自身のファッションブランドを立ち上げ、2012年には結婚。その年に女の子を出産。芸能界はこの辺りから休業し、2015年、『さんまのまんま』で4年ぶりに番組出演し、若槻千夏さんは本格的に芸能界復帰を果たします。

もともと若槻千夏さんは『ヘキサゴン』などを中心に「おバカキャラ」の枠で活躍していましたが、実は努力家で賢い一面を持っています。

特に芸能界に復帰してからは、その努力家の面や賢さも随所に見られ、たとえばオードリーの冠番組『あちこちオードリー』に出演した際には、若槻さん独自の「タレント名鑑」をつけていると語っています。

普通の「タレント名鑑」は顔写真やプロフィールが中心ですが、若槻千夏版の「タレント名鑑」は、若槻さん自身が実際にそのタレントと相対したときなどの感想をメモ。ネット情報やゴシップなどもなく、あくまで現場主義で、どういった性格なのか、どんな特徴や癖があるのかといったことを記録し、次の共演に備えているようです。

具体的な内容としては、このタレントはすぐに怒るかどうか、ちゃんとプロレス的にいじったりリアクションしたりできるかどうか。また、本番前に楽屋挨拶に行っていいかどうかといったことも情報として蓄積。挨拶は絶対という先輩もいれば、挨拶は面倒でいらない、という大御所もいるので、オードリーの若林さんも、「お金を出すからそのタレント名鑑が欲しい」とコメントしています。

オードリーの二人とも共演が多い(オードリーと若槻千夏さんは同期)ため、数多くのメモがあるそうで、若林さんはコミュニケーション力がなく、収録前の雰囲気は重くなっている。だから本番前に話しかけるのはNG。また、収録中に、大物タレントの実名をつけた悪口を誰かが言った際に処理できずに困っていたので、若林さんと共演したときは悪口を控える、などといった傾向と対策が書かれていると言います。

春日さんの場合は、地味なドッキリにかかった際に、ドッキリと判明した瞬間、急にスイッチが入ったように声が大きくなったとのこと。そのプロフェッショナルな姿勢が勉強になったようです。

以上のように、観察眼に優れている若槻千夏さんが、休業前と復帰後の芸能界で大きく変わったと指摘していたのは、以下の3点です。

  1. すぐに怒る出演者が増えた
  2. クイズ番組で正解し出した
  3. 対立構造を若手の子が嫌う

①「すぐに怒る出演者が増えた」と若槻千夏さんは言います。昔は喧嘩腰に絡んでいっても、その失礼もテレビのこととして受け流してくれていたのが、最近は本気で怒るひとが増えたようです。

②「クイズ番組で正解し出した」、以前はおバカキャラ全盛で、クイズ番組でどれくらいぶっ飛んだバカな答えをするか、といったことが求められていましたが、復帰したらみんな正解を出すように変わった、と指摘。

③「対立構造を若手の子が嫌う」。年配のスタッフなどはまだまだ「おばちゃんvs若手」みたいな対立構造が好きなので煽るようですが、その要求に応じ、若槻千夏さんが若手に噛み付いても、若い子たちはリングに上がってこないので、そのバランスに試行錯誤しているようです。

①は、余裕がだんだんなくなってきているからなのでしょうか。また②と③は時代なのかもしれません。「バカをバカにする」ということが笑えなくなってきたり、対立構造自体に抵抗がある、というのは、芸能界というより社会全体の流れとも深く関係しているのでしょう。

以上、若槻千夏さんの研究家や努力家の一面でした。