歌手・ラッパーZeebra(ジブラ)とベジタリアン
歌手でラッパーのZeebra(ジブラ)さんは、肉を食べない、いわゆる「ベジタリアン」。
Zeebraさんが肉をやめたのはもう20年以上前。一般的にはヒップホップと言うと肉食のイメージも強いかもしれませんが、一体なぜZeebraさんはベジタリアンになったのでしょうか。
理由としては、お世話になった先輩たちの影響が大きかったそうで、ベジタリアン生活を送ってから先輩たちも穏やかに。もともとはステーキにご飯数杯という超肉食だったZeebraさんも、その先輩たちの影響から、「これからの人生はもう魚と野菜でいい」と決断。食生活を変えてからはZeebraさん自身もイライラすることが減ったと言います。
ヒップホップは米国の、治安が良くない土地で生まれた音楽。体制への反骨心や互いの主義主張をリズムに乗せてぶつけ合う一方で、根底にあるのは「ピース」な心。そんな哲学からか、ヒップホッパーにはベジタリアンが多いんです。(Zeebra)
ラジオ『三四郎のオールナイトニッポン』にゲスト出演した若手ヒップホップユニットCreepy Nuts(クリーピーナッツ)の二人も、「ラッパーの世界ではベジタリアンが多いんです」とコメントしています。
欧米を中心に、ベジタリアンやビーガンの人口は世界的に増加中で、アメリカではこの10年ほどでビーガンが6倍に。人口にすると2000万人ほどと推定されているそうです。
ベジタリアンの語源は「vegetable(野菜)」ではなかった?
“英語のvegetarianの語源であるラテン語のvegetusには「活発な、力強い」という意味があり、それが英語のvegetalに「生長する」という意味を与えている。つまり、ベジタリアンとは「健康で生き生きとして力強い人」のことである。1847年にイギリスで発足したイギリス・ベジタリアン協会が使い始めてから一般化した。(出典 : 日本大百科全書)”
その他、ドイツでは人口の10%がベジタリアンやビーガンで、スイスやイタリア、オーストラリアも10%近く、イギリスでも増加中とのこと。またレストランなどでも大抵ベジタリアンメニューが揃っているようです。
こうした流れの背景には、先進国や都市部を中心にした食生活の乱れなどによる様々な不調の増加もあり、体調管理、健康の意識の高まりから菜食生活になったひとも多いようです。
また、動物の管理状況に対する抵抗や、環境対策の一環として食生活を変える、という理念がある場合もあり、この辺りは、それぞれの立場や状況によって徹底の度合いも違うのでしょう(「ベジタリアン」と一言で言ってもビーガン含め種類があるようです)。
ちなみに、アメリカのヒップホップ界でベジタリアンやビーガン実践者としては、ウィル・アイ・アム、Jay-Z、DJ・キャレド、エイザップ・ロッキー、ジェイデン・スミスなどがいます(参照 : 見た目は肉食♥でも実は“菜食主義”なオトコたち|GLITTER ONLINE)。
ビジネスマンも、頭がすっきりするということで行なっているひとが多いと本で読んだことがあります。週一回ずつからでも試してみるのもいいかもしれません。