作品の感想、レビュー

ナイツ「吉本闇営業」と「ジャニーズ」を漫才でいじる

ナイツ「吉本闇営業」と「ジャニーズ」を漫才でいじる

ナイツが今騒動になっている「吉本闇営業」や「ジャニーズ」の問題を漫才でいじり、ネットを中心に絶賛。

このナイツの漫才ネタはYouTubeでアップされています(現在はナイツ塙さんのライブ中心の信念から配信中止)。

タイトルが『吉本興業 ジャニーズ』という芸能界の巨大事務所二社で、ブラックさも上手に織り交ぜながら結構際どい部分を攻めたネタ。マセキ芸能社の公式チャンネルで発表されているので、ナイツだけでなくマセキ芸能社もかっこいいなと思います。

ネタの内容は、序盤が吉本の闇営業騒動でした。

つかみは、塙「社長の会見をいじったんですが、ほんとは複雑なんです、同じ同業者として。同じ、振り込め詐欺の同業者として」土屋「そっちの同業者ですか」。いきなり内角ストレートをえぐる球。


でも、そのお笑いネタに、こっそり「吉本は(若手芸人たちが)食えないみたいですよ」という部分も盛り込んだり、謹慎している芸人(ザブングルやムーディー勝山など)のネタのモノマネをしていじるなど、優しさも絶妙。

後半の題材は、ジャニーズ。

TOKIOの山口さんなど過去に問題を起こしたタレントもきわどくいじり、元KAT-TUNメンバーの薬物事件もネタに。

KAT-TUNは全員薬物で捕まった、と結構ダークなボケで、「KenKen」や「田代まさし」、「卓球(土屋「卓球はまだだから!」)」などといじるのですが、漫才で笑いにすると同時に、土屋さんのツッコミもほどよく、どこか温かみがあって不快な感じがしません。

いずれにせよ、最近暗いニュースが続き、本来ならそういう笑ってはいけないようなニュースを笑わせることで、「あ、笑っていいんだ」と和ませたりほっとさせてくれるお笑い芸人の主軸の人々が、今内紛状態にあったり、怒りの声で笑いを失いつつあるなかで、外側の芸人さんでズバッと笑いに変えられるナイツはほんとうに素晴らしいと思いました。

ライブが2019年7月22日(配信が23日)ということは、ほとんどネタを考える時間も練習をする時間もないまま、この危ういネタを発表したということでしょう。

別にこの橋を渡らなくてもいいのにあえて渡る、というところに芸人としての矜持を感じます。

松ちゃんがTwitterで呟いていた「プロ根性」というのも、こういう「どんなことでも最後は笑いにしてみせる」という姿勢のことなのかもしれません。