オードリー

お笑いイップスの対処法

お笑いイップスの対処法

イップスとは、ある精神的な要因からこれまで普通にできていたことが突然思った通りにできなくなる状態を意味し、もともとはゴルフに由来する言葉ですが、今では主にスポーツ全般で使用されています。

原因は様々ですが、たとえば野球でイップスになる場合、デッドボールが要因となるケースも多く、投手が一度打者にボールを当てるという経験をすると、その経験がトラウマとなって内角に投げることができなくなったり、内野手でも暴投がきっかけで、今まで無意識にできていたことが意識化され、恐怖感から失敗してしまうというケースがあります。

このように考えずとも普通にできていたことが、失敗や精神的な要因から出来なくなる、というのが「イップス」です。

繊細なことを行なっているからこそ、一度歯車が狂うと回復させるのもそのぶんだけ難しいのでしょう。

さて、そのイップスですが、スポーツ界だけでなくお笑いの世界にもあり、自分では「面白い」と思って行なってきたことが、あるときウケなかったりすると、「面白い」というのが何か分からなくなり、「面白い」ことが言えなくなる、という状態になります。


お笑いの世界も、トークのボケやツッコミなど瞬時の反射や瞬発力が求められることも多いので、ある意味ではスポーツと似ている面もあるのかもしれません。

お笑いコンビオードリーの若林さんも、この“お笑いイップス”に最近悩んでいると自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』で語っています。

若林さんは、年齢とともに真面目な話とお笑い的なオチを持ってくるトークの比率を変えるべきかどうか、といったことを実験。これまでは真面目な話のあとでも最後にちょっと笑いの要素を足していたものの、この最後の笑いの要素の部分を丸ごと抜いて、「10」真面目なトークを試します。

結果、「番組がめちゃくちゃスムーズに進む!」と若林さん。

その後、別の番組で面白いことを言ってみようとすると今度はスベり、「あれ、面白いってなんだっけ?」と“お笑いイップス”に。

しかし、若い頃に同じようなイップスになったときは、大声をあげて泣き叫びたくなったと言う若林さんですが、人生経験を重ね、「おじさん」になった今の若林さんが考える対処法は、焦らず、大きな当たりを狙わないこと。

そういうときも慌てない、こっちはおじさんだから。地味に地味に、バットを短く持って、脇締めて、細かい振り細かい振りで毎日やっていけばいいんだ、こういうときは。どうせ、イップスなんて抜けれないから。

出典 :『オードリーのオールナイトニッポン』

どうせイップスなんて抜けられない、というある種の開き直りと、地味に、地道に、できる範囲のことをこつこつしていくだけ、という姿勢がイップス改善には大切なことなのかもしれません。