霜降り明星

霜降り明星コンビ結成のきっかけ

R-1優勝を決めた霜降り明星の粗品さん、優勝後初のラジオは、なにやら不穏な空気に。さみしい、さみしい、と連呼し、今にも泣き出しそうに。せいやさんは粗品さんを必死に励まし、話の流れは霜降り明星のコンビ結成の頃まで遡ります。二人の深い友情を感じる放送でした。

霜降り明星コンビ結成のきっかけ

霜降り明星の二人がパーソナリティを務めるラジオ番組『霜降り明星のだましうち』の2019年3月23日放送回は、粗品さんのR-1優勝後初の放送でした。

せいやさんは、粗品さんのR-1優勝の祝福ムードを出そうとするのですが、粗品さんが思った以上に乗り気ではありません。

しかも、なぜか「さみしい」を連呼し、若干涙ぐんでいる一幕も。「なんでや?」とせいやさんが驚きながら問いかけるも、粗品さんは「わからん」「さみしい」「もうR-1のことは忘れてくれ」と笑いを一切交えずに呟きます。

粗品さんの悲しみの理由には、粗品さん曰く、スタッフがほとんど誰も祝福してくれなかったことや、知り合いからもあまり連絡がなかったこともあったとのこと。

なによりも、「燃え尽き症候群」がいちばんの理由にあったのかもしれません。

R-1に優勝したことで、粗品さんは少し気が抜けたように落ち込んでいるらしく、そんな相方の粗品さんに対し、せいやさんは熱いエールの言葉を送ります。

せいやさんの熱いエールは、5分以上続きます。

それから、粗品さんの「俺のフリップのなかで、せいやが好きなのはどれ?」という初々しい恋人のような問いかけに、せいやさんは、「好きなフリップと言うか、顔やな!」と一言。

粗品「え、顔なん?」

せいや「顔が好きなんですよね、フリップめくってるときの」

粗品「オカンでも言わんわ」

せいや「ほんとうのことを言うと、なんやろうな。初期のほうが好きかな。第一粗品。描写がリアルとか、棒人間があったり、若い頃のネタ。最近はツッコミに重きを置いたネタになりつつあるけど、初期のネタは思い入れがある」

粗品「それを言ったら、俺はせいやさんのディズニーには思い入れたっぷりですから。それ見て惚れたからな」

このディズニーの一人コントネタというのが、霜降り明星のコンビ結成のきっかけでした。

よくハイスクール漫才が霜降り明星のコンビ結成のきっかけと言われますが、それは霜降り明星の二人が〈知り合ったきっかけ〉。互いに意識し、「面白い」とライバル視するも、コンビ結成ということには繋がらず。

実際に、〈コンビを結成するきっかけ〉となったのは、その後の「お笑い甲子園」的な大会だったとせいやさんは明かします。

各々ピン芸人として「全日本高校生お笑い選手権大会 お笑いインターハイ2011」の決勝大会に進出する。そこで、せいやの1人コントを見た粗品が「相方はコイツしかいない」と意識し始めるようになった。

出典 : 霜降り明星 – wikipedia

その大会に、粗品さんがピンで出場。

せいやさんは、大会で粗品さんを倒したいと意気込むも、当時の相方を誘ったら「受験だからやめとく」と断られ、結局せいやさんもピンで出場することに。

せいやさんにとっては人生初めてのピン芸で、ネタの内容は、〈着ぐるみでパレードしないといけないにも関わらず、着ぐるみを忘れたのでカバンを被ってしのぐ〉というコント芸。

そのせいやさんのコントに粗品さんが惹かれ、コンビ組んでや、とせいやさんを誘ったそうです。

こうしたコンビ結成のときのことなども振り返りながら、せいやさんの熱いエールもあり、粗品さんも最後は、「元気になった」と言っていました。