せいやとクレイジーマンと酒袋
霜降り明星のラジオで名物キャラクターと言えば、せいやさん扮する「クレイジーマン」です。
これは基本的にラジオ内でのみ演じられるキャラで、物凄い形相と声をした別人格が乗り移ったようになり、クレイジーマンになっているときは記憶も残っていません。
せいやさんがクレイジーマンになるタイミングは、激しくツッコミを入れるときと、「ポケひみ」のコーナーのときです。
たとえば最近では、粗品さんが、空気階段の鈴木もぐらさんの借金を売りにしたスタイルにずっと不平を零していた際、せいやさんが、「黙れや借金マウント取り野郎!」とクレイジーマン風にツッコミ。
また、「ポケットいっぱいの秘密のコーナー(通称ポケひみ)」というラジオのコーナーでも、クレイジーマンが登場します。
コーナーは、せいやさんが大ファンであるアグネス・チャンさんの『ポケットいっぱいの秘密』という曲のイントロが流れ、「ぷんぷんぷんぷーんやないねん!」と粗品さんが突っ込んでスタートします。
一応、コーナーの趣旨は、リスナーが知っている小さな秘密を募集、というものですが、実際に送られてくるメールは荒唐無稽でシュールな言葉の羅列で、せいやさんはその文面をクレイジーマンとして読み上げます。
この「ポケひみ」は、ラジオの終盤に唐突に始まるコーナーです。
もともと深夜遅い時間帯放送のラジオ番組で、かつ終盤ということで、明け方近く頃に行われ、しかもカオスな世界が広がるので、だいぶ頭がシュールでいっぱいになる霜降りラジオの名物コーナーです。
クレイジーマンという名前の名付け親は粗品さんですが、由来は、恐らく「狂っている」雰囲気なので、勢いのままに名付けたものでしょう。
せいやさん自身は、こんな風に自分のボケに名前がつけられることをあまり心地よいと思っていないようで、粗品さんに、「あのツッコミに、俺が勝手に名前をつけて、出た! ◯◯ツッコミや、と言っていたら嫌やろ」と吐露。
ラジオならまだしも、他の番組で「クレイジーマン」と言うのはやめてほしい、とお願いしていました。
過去には、せいやさんの怒ったときのリアクションから「あいあい」と呼ぶなど、粗品さんは名付けることが好きなようです。
ちなみに、せいやさんは「酒袋」とも言われることがあります。
酒袋は、霜降り明星のマネージャーさんが作った造語のようで、意味は、酒を大量に飲むひとのことを言います。
特に、せいやさんの大酒呑みを称する際に、酒袋という形容が使われています。
由来はよく分かりませんが、せいやさんは、「人類は酒袋。人は酒を飲むために袋として産まれてきたにすぎない」と語っていました。