霜降り明星

せいやの赤ん坊の頃の記憶

せいやの赤ん坊の頃の記憶

今も残っているもっとも古い記憶というと、いつ頃になるのでしょうか。

小学校の低学年、幼稚園時代、二歳、一歳、もっと前の記憶が残っている、というひともいるかもしれません。

霜降り明星のせいやさんは、一番古い記憶として、生後二ヶ月の赤ん坊の頃の記憶が今も残っているそうです。

目の前には、黄色と紫のタオルがあり、まだハイハイもできないような年齢で、周囲には「がんばれがんばれ」といった声。タオルには、自分のヨダレのような匂い。

このタオルのことを、当時のせいやさんは、どうも大きな水のような海に近い感覚で捉えていたようです。

その記憶が真実かどうか確認しようと、母親に尋ね、アルバムを眺めてみたら、全く同じタオルと生後二ヶ月の自分の写真を発見。

写真を見る前から、そういう光景が記憶にあったと言います。

他にも、0歳から1歳くらいの記憶が映像として残り、もともとせいやさんは映画のシーンや昔のことも細部まで覚えているなど、記憶力が凄いことでも有名ですが、幼い頃の記憶も相当古くまで残っているとのこと。

映像記憶が鮮明で、好きなもの、興味のあるものに限るようですが、エピソードや一度観ただけのアニメのシーンなどもよく覚えていると言います。

せいやさんの記憶力が発揮されている芸に、競馬のレース再現があります。

動画 : 粗品安田記念52万賭け!!せいやがレース完全再現【霜降り明星】

数度映像を観ただけで、実況も含めたこの再現力は相当凄い(体力も凄い)特技。

逆に粗品さんは相当記憶力が薄く、すぐに忘れてしまうそうです(そのぶん絶対音感など、音楽の才能が豊富という才能コンビ)。

ちなみに、幼い頃の記憶は一般的には残りづらく、「幼児性健忘」と言われています。

幼児期健忘が始まる年齢には個人差があり、「2歳ごろの記憶を持っている」という人もいれば、「7歳以前のことをほとんど覚えていない」という場合も。平均値は3.5歳であるとされており、国によっても「最初の記憶」が発現する年齢に異なる傾向があることがわかっています。コーネル大学の心理学者チー・ワング氏が中国とアメリカの大学生から何百もの幼少期の記憶体験を集めた結果、アメリカ人の記憶は中国人より長く克明で、著しく主観的だったそうですが、中国人の記憶は簡潔で事実的な傾向があったとのこと。

具体的には「動物園に虎がいた」よりも「動物園に行ったら虎がいて、怖かったけどとても楽しかった」というような違いで、これは自己に焦点を置いた記憶の方が思い出すことが簡単であり、いわば自己中心的な方が幼児期の記憶の形成を有利にする可能性を示しています。また、ワング氏によると中国では幼少期の記憶が重要視されないそうですが、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は過去を重要視する文化を持っており、多くのマオリ族が平均して2.5歳ごろからの記憶を話すことができたとのこと。

出典 : なぜ赤ちゃんのころの記憶は残りにくいのか?