おぎやはぎ

『ゴッドタン〜腐り芸人セラピー〜』オンラインライブの感想

『ゴッドタン〜腐り芸人セラピー〜』オンラインライブの感想

テレビ東京『ゴッドタン』のオンラインライブ『ゴッドタン〜腐り芸人オンラインセラピー〜』を視聴したので、メモがてら、ざっくりと感想を。

オンラインライブのチケット料金は2200円で、時間は夜8時から2時間(30分ほど延長)。もちろん生放送です。

出演者は、劇団ひとり、おぎやはぎ、松丸アナ、そして、ハライチ岩井、インパルス板倉、平成ノブシコブシ徳井という普段腐り芸人セラピーを行なっているメンバー。

腐り芸人とは、すっかり腐りきっている三人の芸人が、中堅から若手の腐りかけた芸人たちにアドバイスを送る、というゴッドタンでお馴染みの人気企画です。

闇を抱えた”腐り芸人”たちに、苦しみを吐き出し新たな一歩を踏み出してもらおうという救済企画「腐り芸人セラピー」第7弾。徳井健太(平成ノブシコブシ)、板倉俊之(インパルス)、岩井勇気(ハライチ)の”腐り芸人三銃士”がアドバイスを送る。

出典 : コロナ禍で”腐り芸人”急増中! 芸歴20年根腐れコンビは「死んだ方がいい」!?:ゴッドタン|テレ東プラス

毎度登場するゲストの芸人たちと、腐り芸人三銃士のやりとりが魅力の企画で、そのオンラインライブ、ピー音なしの生放送ということから、期待値高く視聴を開始。

結論から言うと、「内容自体は微妙だったものの、普段と違う側面が見られて面白かった」ライブでした。

具体的なネタバレは禁止なので、大まかな流れだけ。

最初は、三銃士の三人が、お笑いに関し、日頃「悔しいな」と思っていることをアンケートで書き、そのことについて語る、というものでした。

そして、次に、テレビ業界のスタッフから集めた日頃の愚痴や悔しいと思っていることを読み、みんなで語り合い、最後に、松丸アナウンサーの腐りトークです。

個人的には、最初のそれぞれの「悔しいな」と思っていることを語るコーナーが、正直微妙でした。

単純な「愚痴」で、しかも、それは違うだろう、と三銃士同士で意見が割れたり、先輩芸人の劇団ひとりさんやおぎやはぎも、ちょっと説教っぽく上から言うシーンも散見。

ほぼ全体的に空気が重く、普通に楽屋や食事の席で議論しているような印象でした。

セラピーと言っても、普段のように三銃士がセラピストの役割ではなかったこともあり、結構それぞれの役割分担が混乱しているようでした。

また、生放送で余計なことは言えないという緊張感と、先輩芸人がときおり見せるちょっと本気の苛立ちから顔色を伺うような緊張感で、スタジオ内のぴりぴりした空気が感じ取れるコーナーでした。

その後、次のコーナーで、プロデューサーの佐久間さんが隅でちょっとした進行役や質問役として入り、色々司令塔になってからは、会話が進み、徐々に面白い空気に。

松丸アナのコーナーでも、みんなで質問したりいじることで展開が起こり、後半にかけて自分自身、素直に笑えるようになりました。

たぶん収録なら、色々と編集することでこういう状況も一つの作品にするのでしょうが、重たい空気が露骨に出ている様子を目の当たりにできたのは、ある意味で面白い経験でした。

佐久間さんは、きっと「このままだとまずい」と考えていたのだろうなという雰囲気が伝わってきて、いい塩梅に調整しようという技術を発揮。

まさに途中出場のいぶし銀な司令塔として、上手にかき混ぜ、再調整し、空気が変わっていく、という生々しい雰囲気に立ち会えたという面白さが、このオンラインライブにはありました。

ただし、純粋に笑えた、という点で言えば、同じ佐久間さんプロデュースの『あちこちオードリー』のオンラインライブ(ゲストはパンサーの向井さん)のほうが、笑いとしては面白いというのが正直な感想です。

おそらく、どちらもまた次回にオンラインライブがあると思うので、どういう風に変更してくるか、企画を変えてくるか、という点も含め、楽しみにしています。